定年のないフリーランスの保障と健康

雇用されているわけではないフリーランスに定年はありませんが、実際のところは年齢が上がるにつれて続けるのが難しくなると言われています。理由は収入が不安定で雇用されている時のような社会保険がない事や、健康や気力が続かない事が大きいです。収入の面では、同年代の方と比べると低くなるケースもあります。もちろんそれ以上に稼いでいる方もいますが、多いとは言い難いところでしょう。
また、保険の面では、国民年金には個人事業主の場合で「第1号被保険者」として加盟しています。「第1号被保険者」の保険料は定額なので、サラリーマンなどが加盟している「第2号被保険者」より支払う額が少なくなる場合があるものの、同時に将来受け取る額も少なくなる可能性もあります。
健康や気力が続かない事では、孤独の影響も大きいです。これは、人間にある所属欲求が満たされない事と、パソコンとネットワークのみで完結するような仕事では、やりがいが見出だせなくなるなどの理由があります。特に、一人でいる事が苦にならないというタイプの方でも、他者とのコミュニケーションが減るとストレスを感じる場合もあります。
ただし、2015年版小規模企業白書(中小企業庁)ではフリーランスの年代構成を見ると40代と50代で全体の約75%占めています。実際には中高年の方も多くいるので、孤独感に上手に対処していく事で長く続ける事が可能でしょう。
対処法としては、出来るだけ部屋に閉じこもり一人でいる時間を減らす事があります。例えばカフェで仕事をしたり、打ち合わせは人と直接会うなどです。フリーランスには定年はありませんが、様々な問題で続けるのが難しくなりがちです。しかし、このように孤独感へ対処するなどの方法で続けていく事ができるでしょう。